タレンティドガール

タレンティドガール
欧字表記 Talented Girl[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1984年4月27日[1]
死没 2008年11月13日(24歳没)
リマンド[1]
チヨダマサコ[1]
母の父 ラバージョン[1]
生国 日本の旗 日本北海道静内町[1]
生産者 千代田牧場[1]
馬主 飯田政子[1]
調教師 栗田博憲美浦[1]
競走成績
生涯成績 11戦4勝[1]
獲得賞金 1億1092万6000円[1]
勝ち鞍
GI エリザベス女王杯 1987年
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タレンティドガール[1]日本競走馬および繁殖牝馬

競走馬時代

4歳1月にデビュー、3戦目で勝ちあがった。このときの騎手はマックスビューティの手綱を取ることになる田原成貴であった。続く初のレースでもメジロライアンの姉であるメジロフルマーを振り切って2勝目をあげた。しかし次走のフラワーカップで11着に惨敗、詰まったローテーションもあり目標をオークスに絞った。そしてオークスでは、圧倒的1番人気に応え勝利したマックスビューティの3着に食い込むが、当時は注目を集めなかった。

北海道の条件戦を勝利するも、エリザベス女王杯(当時は〈旧〉4歳牝馬のみが出走でき、古牝馬には開放されていなかった)の前哨戦であったクイーンステークスで3着に敗れたタレンティドガールは4番人気だった(1番人気はマックスビューティ)。レースでは直線で先頭に立ったマックスビューティを、外から差し切り重賞初制覇をGI優勝で飾った。

その名の由来は馬主の夭折した娘にちなみ「才媛」と言う意味でタレンティドガールと名付けられており、このエリザベス女王杯の日がちょうど13回忌だったという。また兄ニッポーテイオー天皇賞・秋マイルチャンピオンシップを勝っており、1ヶ月で兄妹あわせてGI3勝という記録を達成している。

その後有馬記念中山牝馬ステークスに敗れ引退した。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[2]およびJBISサーチ[3]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ(人気) 着順 タイム
(上り3F/4F
着差 騎手 斤量(kg) 勝ち馬/(2着馬)
1987.01.05 中山 4歳新馬 ダ1200m(稍) 16 5 9 06.1(2人) 2着 1:13.8 (39.1) -0.1 菅原泰夫 53 ビィクトリヤマリン
0000.01.24 中山 4歳新馬 ダ1200m(重) 10 5 5 05.1(2人) 2着 1:12.8 (37.5) -0.6 菅原泰夫 53 セントエイト
0000.02.15 東京 4歳未勝利 ダ1400m(良) 10 6 6 02.0(1人) 1着 1:28.3 (50.6) -0.2 田原成貴 53 (ダイナエミー)
0000.03.07 中山 桃花賞 400 芝1600m(良) 14 1 1 19.7(5人) 1着 1:36.2 (36.5) -0.3 蛯沢誠治 53 (メジロフルマー)
0000.03.21 中山 フラワーC GIII 芝1800m(稍) 14 1 1 07.7(4人) 11着 1:51.6 (37.4) -1.0 蛯沢誠治 53 ハセベルテックス
0000.05.24 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(重) 24 4 11 35.1(11人) 3着 2:31.3 (49.1) -0.4 蛯沢誠治 55 マックスビューティ
0000.08.23 函館 漁火特別 900 芝1800m(良) 11 4 4 03.2(1人) 1着 1:48.8(00.0) -0.7 安田富男 53 (ムラノサチエル)
0000.10.07 中山 クイーンS GIII 芝2000m(良) 10 6 6 02.5(1人) 3着 2:02.2 (35.5) -0.3 蛯沢誠治 54 ストロングレディー
0000.11.15 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2400m(良) 20 3 6 12.3(4人) 1着 2:29.3 (47.6) -0.3 蛯沢誠治 55 (マックスビューティ)
0000.12.27 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 8 15 15.9(8人) 12着 2:35.9 (37.5) -2.0 蛯沢誠治 53 メジロデュレン
1988.02.28 東京 中山牝馬S GIII 芝1800m(良) 8 7 7 03.1(2人) 5着 1:48.1 (48.8) -0.9 安田富男 56 ソウシンホウジュ

繁殖牝馬時代

生まれ故郷の千代田牧場で繁殖入りした。ライバルであるマックスビューティ同様ヨーロッパに渡りナシュワンソヴィエトスターと交配されるなど期待されたが不受胎が多く、自身の産駒ではセントライト記念アルゼンチン共和国杯でともに3着に入ったシンコウシングラーが出世頭であった。一方、孫世代以降の産駒での重賞勝ち馬としては、孫(ライジングサンデーの子)にエーシンホワイティファルコンステークス新潟ジャンプステークス)、曾孫(エミネントガールの孫)にドリームセーリング京都ジャンプステークス)、ホエールキャプチャヴィクトリアマイル)、パクスアメリカーナ(京都金杯)がいる[4][5]

2008年11月13日老衰のため安楽死の措置がとられ、24歳で死亡した[6]

産駒一覧

生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 1990年 アカトンボドリーム 鹿毛 ミスターシービー 飯田政子 美浦・栗田博憲 (不出走) (繁殖牝馬) [7]
2番仔 1992年 エミネントガール 栗毛 Nashwan 2戦0勝 [8]
3番仔 1993年 テリフィック 鹿毛 ソヴィエトスター 臼田浩義 美浦・高橋祥泰 17戦3勝 [9]
4番仔 1995年 シンコウシングラー サンデーサイレンス 安田修
→飯田政子
美浦・栗田博憲 38戦5勝 [10]
5番仔 1996年 ウィンヒストリー ダンシングブレーヴ 飯田政子 5戦1勝 (繁殖牝馬) [11]
6番仔 1998年 ライジングサンデー サンデーサイレンス 5戦1勝 [12]
7番仔 2000年 ナチュラルグレイス 栗毛 タイキシャトル 飯田政子
→飯田正剛
美浦・相沢郁
西脇・田中範雄
14戦0勝(うち地方3戦0勝) [13]
8番仔 2004年 ストロングランディ マリエンバード 村木篤 美浦・増沢末夫 1戦0勝 [14]
9番仔 2006年 エンドレスガール 青鹿毛 プリサイスエンド 飯田政子 美浦・栗田博憲 (不出走) (繁殖牝馬) [15]

血統表

タレンティドガール血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ブレニム系ブランドフォード系
[§ 2]

*リマンド
Remand
1965 栗毛
父の父
Alcide
1955 鹿毛
Alycidon Donatello
Aurora
Chenille King Salmon
Sweet Aloe
父の母
Admonish
1958 芦毛
Palestine Fair Trial
Una
Warning Chanteur
Vertencia

チヨダマサコ
1977 鹿毛
*ラバージョン
Lover John
1971 栗毛
Damascus Sword Dancer
Kerala
Evening Primrose Nashua
Blue Grotto
母の母
ミスオーハヤブサ
1973 鹿毛
*パーソロン
Partholon
Milesian
Paleo
ワールドハヤブサ *ダイハード
オーハヤブサ
母系(F-No.) ワールドハヤブサ系(FN:12) [§ 3]
5代内の近親交配 My Babu 5・5=6.25% (母内) [§ 4]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17]
  3. ^ [18][16]
  4. ^ [16][17]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “タレンテイドガール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月27日閲覧。
  2. ^ “タレンティドガールの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月27日閲覧。
  3. ^ “タレンティドガール 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月27日閲覧。
  4. ^ “ライジングサンデーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月27日閲覧。
  5. ^ “ドリームセーリングの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月27日閲覧。
  6. ^ “エリザベス女王杯馬、タレンティドガールが死亡”. netkeiba.com. 2008年11月13日閲覧。
  7. ^ “アカトンボドリーム”. JBISサーチ. 2019年9月27日閲覧。
  8. ^ “エミネントガール(GB)”. JBISサーチ. 2019年9月27日閲覧。
  9. ^ “テリフィック”. JBISサーチ. 2019年9月27日閲覧。
  10. ^ “シンコウシングラー”. JBISサーチ. 2019年9月27日閲覧。
  11. ^ “ウィンヒストリー”. JBISサーチ. 2019年9月27日閲覧。
  12. ^ “ライジングサンデー”. JBISサーチ. 2019年9月27日閲覧。
  13. ^ “ナチュラルグレイス”. JBISサーチ. 2019年9月27日閲覧。
  14. ^ “ストロングランディ”. JBISサーチ. 2019年9月27日閲覧。
  15. ^ “エンドレスガール”. JBISサーチ. 2019年9月27日閲覧。
  16. ^ a b c “タレンテイドガール 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月27日閲覧。
  17. ^ a b c “タレンティドガールの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月27日閲覧。
  18. ^ 平出貴昭『日本の牝系』競馬通信社、2001年、154-157頁。 

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビJBISサーチ
   

国際競走指定前:
01回(1976年) ディアマンテ
02回(1977年) インターグロリア
03回(1978年) リードスワロー
04回(1979年) ミスカブラヤ
05回(1980年) ハギノトップレディ
06回(1981年) アグネステスコ
07回(1982年) ビクトリアクラウン
08回(1983年) ロンググレイス
09回(1984年) キョウワサンダー
第10回(1985年) リワードウイング
第11回(1986年) メジロラモーヌ
第12回(1987年) タレンティドガール
第13回(1988年) ミヤマポピー
第14回(1989年) サンドピアリス
第15回(1990年) キョウエイタップ
第16回(1991年) リンデンリリー

第17回(1992年) タケノベルベット
第18回(1993年) ホクトベガ
第19回(1994年) ヒシアマゾン
第20回(1995年) サクラキャンドル
第21回(1996年) ダンスパートナー
第22回(1997年) エリモシック
第23回(1998年) メジロドーベル

国際競走指定後:
第24回(1999年) 日本の旗 メジロドーベル
第25回(2000年) 日本の旗 ファレノプシス
第26回(2001年) 日本の旗 トゥザヴィクトリー
第27回(2002年) 日本の旗 ファインモーション
第28回(2003年) 日本の旗 アドマイヤグルーヴ
第29回(2004年) 日本の旗 アドマイヤグルーヴ
第30回(2005年) 日本の旗 スイープトウショウ
第31回(2006年) 日本の旗 フサイチパンドラ

第32回(2007年) 日本の旗 ダイワスカーレット
第33回(2008年) 日本の旗 リトルアマポーラ
第34回(2009年) 日本の旗 クィーンスプマンテ
第35回(2010年) イギリスの旗 スノーフェアリー
第36回(2011年) イギリスの旗 スノーフェアリー
第37回(2012年) 日本の旗 レインボーダリア
第38回(2013年) 日本の旗 メイショウマンボ
第39回(2014年) 日本の旗 ラキシス
第40回(2015年) 日本の旗 マリアライト
第41回(2016年) 日本の旗 クイーンズリング
第42回(2017年) 日本の旗 モズカッチャン
第43回(2018年) 日本の旗 リスグラシュー
第44回(2019年) 日本の旗 ラッキーライラック
第45回(2020年) 日本の旗 ラッキーライラック
第46回(2021年) 日本の旗 アカイイト
第47回(2022年) 日本の旗 ジェラルディーナ
第48回(2023年) 日本の旗 ブレイディヴェーグ