横浜市中央卸売市場本場

かまぼこ屋根が緑色に塗り替えられた市場センタービル(2017年5月14日)⇒過去の画像

横浜市中央卸売市場 本場(よこはましちゅうおうおろしうりしじょう ほんじょう)は、神奈川県横浜市神奈川区山内町[注 1]山内埠頭)に位置する横浜市中央卸売市場の二市場の一つ。

概要

日本国内で三番目、東日本で初となる中央卸売市場として1931年昭和6年)に開場。卸売市場法に基づき設置・運営されている。敷地面積は98,748平方メートルで、水産物青果鳥肉鶏卵などを主に取り扱っている。また、市場休場日は毎週日曜日および祝日のほか、水曜日にも臨時休場日が設けられることがある。

横浜市の中央卸売市場では統合・再編計画が進められており、2014年平成26年)度末で南部市場金沢区鳥浜町)が中央卸売市場としては廃止となり本場に統合された[1][2](統合に伴う全体の整備完了は2016年(平成28年)度を予定[3]、詳細は「横浜市中央卸売市場#統合・再編計画」を参照)。

市場の機能強化としては2014年(平成26年)度から2015年(平成27年)度にかけて水産棟の低温化改修工事(温度管理施設整備)を実施した[4][5]ほか、2020年令和2年)度から2023年(令和5年)度にかけて青果部施設の増築(3棟)を行い、屋内荷さばき場や冷蔵保管庫などの施設を整備する計画である[6][7][8]

なお、市場近辺を挟んで東西に広がる地域(コットンハーバー地区およびポートサイド地区)では再開発事業が進行中である。また当市場まで結ぶ道路橋として、みなとみらい地区からは「みなとみらい橋」(歩道整備済み)、コットンハーバー地区からは「コットン大橋」(歩道未整備のため自動車等の通行のみ)が整備されている[注 2]。この他、2017年(平成29年)12月には横浜駅東口から当市場を経由して、みなとみらい地区、山下埠頭地区方面までロープウェイなどの索道で結ぶ空中交通構想も浮上している[9]

  • コットンハーバー地区方面(市場近辺より)
    コットンハーバー地区方面(市場近辺より)
  • ポートサイド地区方面(市場近辺より)
    ポートサイド地区方面(市場近辺より)

沿革

施設

敷地総面積は115,843m2[15]せりが行われる市場の他、水産棟や青果棟、冷蔵庫棟などがある。また、市場内には市場関係者に限らず一般人も利用できる飲食街(食堂)も備える。詳細は横浜市経済局のサイト内「本場施設情報ページ」を参照のこと。

  • 市場内にある飲食街
    市場内にある飲食街
  • 水産棟
    水産棟
  • 冷蔵庫棟 横浜市場冷蔵(ハマレイ)
    冷蔵庫棟 横浜市場冷蔵(ハマレイ)
  • 横浜冷凍(ヨコレイ) 冷蔵庫
    横浜冷凍(ヨコレイ) 冷蔵庫

イベント

  • 横浜市場まつり(毎年10月に開催)
    雨天決行・入場無料。南部市場の中央卸売市場廃止以前は、「南部市場まつり」と同時開催されていた。
  • 「ハマの市場を楽しもう!」(毎月第一・第三土曜日)
    水産部による地域交流イベント。仕入れ体験や魚裁き教室などを行っている[16]

所在地・交通

みなとみらい橋から市場方面を望む
所在地: 神奈川県横浜市神奈川区山内町1-1

電車・徒歩

  • 横浜駅東口から徒歩約20分
  • 京急本線神奈川駅から徒歩約15分
  • みなとみらい方面からも「みなとみらい橋」によりアクセス可能 ※みなとみらい駅から徒歩約20分
  • ポートサイド地区(ヨコハマポートサイドビル)から徒歩約10分

バス

  • 横浜駅東口(16番乗り場)より横浜市交通局48系統「コットンハーバー」「東神奈川駅」行き、「中央市場前」下車(乗車約5分)

ギャラリー

市場センタービル
  • 屋根が茶色の頃の市場センタービルを北側より撮影(2011年12月3日)
    屋根が茶色の頃の市場センタービルを北側より撮影(2011年12月3日)
  • 同じく当時の市場センタービルを南側より撮影(2011年11月26日)
    同じく当時の市場センタービルを南側より撮影(2011年11月26日)
  • 屋根の緑色塗装後の市場センタービルを南側より撮影、左上部には"YOKOHAMA MARKET"(横浜市場)のロゴが描かれている(2017年5月14日)
    屋根の緑色塗装後の市場センタービルを南側より撮影、左上部には"YOKOHAMA MARKET"(横浜市場)のロゴが描かれている(2017年5月14日)

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 青果部は橋本町1丁目にも跨っている。
  2. ^ 共に横浜港臨港幹線道路の一部となっている。

出典

  1. ^ 横浜市中央卸売市場の再編・機能強化について (PDF) (横浜市経済観光局〈記者発表資料〉 平成22年 (2010年) 7月26日)
  2. ^ 横浜市中央卸売市場(本場・南部市場)の再編・機能強化(横浜市経済局)
  3. ^ 横浜市中央卸売市場の再 ・機能強化事業の進捗状況について (PDF) (横浜市経済局〈経済・港湾委員会資料〉 平成25年 (2013年) 2月20日)
  4. ^ 品質・衛生管理を強化 水産棟を低温化に改修 横浜市中央卸売市場(神奈川新聞〈カナロコ〉 2016年3月31日)
  5. ^ 卸売市場 温度管理施設が誕生 大幅改修で機能強化(タウンニュース〈神奈川区版〉 2016年4月7日号)
  6. ^ 平成30年度第1回横浜市公共事業評価委員会:〔事前評価〕横浜市中央卸売市場本場青果部施設整備事業 (経済局) (PDF) (横浜市公共事業評価委員会 平成30年 (2018年) 7月30日)
  7. ^ 横浜市 市場本場の青果部施設を増築 (2018年2月14日)/横浜市 市場青果部増築設計を大建で (2018年6月1日)(建通新聞〈電子版〉
  8. ^ お知らせ看板情報:横浜市中央卸売市場本場青果部施設整備工事(建設データバンク〈KDB〉
  9. ^ 横浜→山下ふ頭に空中交通!? ロープウエー構想浮上(神奈川新聞〈カナロコ〉 2017年12月30日)
  10. ^ a b 横浜市中央卸売市場の概要 (PDF)
  11. ^ 1948年(昭和23年)1月20日農林省告示第4号「食品局駐在官の設置に関する件」
  12. ^ 1948年(昭和23年)12月20日農林省告示第270号「食品局駐在官の設置に関する件中改正」
  13. ^ 1957年(昭和32年)7月6日農林省告示第587号「中央卸売市場の取扱品目に変更があつた件」
  14. ^ 1982年(昭和57年)11月13日日本国有鉄道公示第167号「駅の廃止」
  15. ^ 横浜市中央卸売市場 概要(横浜市経済局)
  16. ^ 中央卸売市場で被災地復興支援をテーマに「横浜市場まつり」(ヨコハマ経済新聞 2011年10月21日)

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、横浜市中央卸売市場本場に関連するメディアがあります。
  • 中央卸売市場
  • 横浜南部市場 - 金沢区にある民営市場。かつては横浜市中央卸売市場の南部市場であったが、前述の通り当市場へ統合され、中央卸売市場としては廃止となった。
  • みなとみらい地区 - 当市場エリアとみなとみらい橋で接続。
  • ポートサイド地区 - 隣接する再開発地域。
  • コットンハーバー地区 - 山内埠頭内で隣接する再開発地域。当市場エリアとは自動車専用「コットン大橋」または歩行者専用通路「コットンみらいロード」で接続。

外部リンク

  • 横浜市中央卸売市場(横浜市経済局)
  • 横浜市中央卸売市場 本場 (city.yokohama.market.honjou) - Facebook
  • 横浜魚市場卸協同組合

座標: 北緯35度28分1.9秒 東経139度38分3.9秒 / 北緯35.467194度 東経139.634417度 / 35.467194; 139.634417

埠頭
  • かつて存在した埠頭:高島埠頭(高島の項も参照)
桟橋
港湾緑地

※上記の他には金沢木材埠頭、本牧埠頭、山下埠頭、出田町埠頭、大黒埠頭に「ふ頭緑地」がある。

その他の緑地
臨海部再開発地区
横浜市中央卸売市場
  • 本場
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臨港道路(港湾道路)
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