三崎口駅

JR西日本境線大篠津町駅の旧称の「御崎口駅」とは異なります。

三崎口駅
駅舎（2013年12月）
みさきぐち Misakiguchi
◄KK71 三浦海岸 (2.2 km)

所在地	神奈川県三浦市初声町下宮田495 北緯35度10分39秒東経139度37分59.5秒 / 北緯35.17750度東経139.633194度 / 35.17750; 139.633194 (三崎口駅)座標: 北緯35度10分39秒東経139度37分59.5秒 / 北緯35.17750度東経139.633194度 / 35.17750; 139.633194 (三崎口駅)
駅番号	KK72
所属事業者	京浜急行電鉄
所属路線	■久里浜線
キロ程	13.4 km（堀ノ内起点）品川から65.7 km
駅構造	地上駅（一部高架）
ホーム	2面2線
乗降人員 -統計年度-	^{[! 1]}12,642人/日 -2021年-
開業年月日	1975年（昭和50年）4月26日
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三崎口駅（みさきぐちえき）は、神奈川県三浦市初声町下宮田にある、京浜急行電鉄久里浜線の駅。同線の終着駅である。駅番号はKK72。

概要

国道134号に面した場所にあり、三浦市の中心市街地である三崎やマグロで有名な三崎港までは4キロメートルほど離れている。計画当初、久里浜線の終点は三崎、後に油壺を予定していたが、自然保護等を理由に用地取得が困難を極めたため、暫定的なターミナルとしてバスとの連絡に便利な国道134号との交点に当駅が建設された。駅名は三崎への入口という意味合いから付けられたものである。その後、油壺までの延伸については2016年 3月16日に行われた決算発表で事実上凍結されている^[1]。

朝に当駅発京成佐倉行の長距離列車がある。

「京急久里浜線#路線の延伸計画」も参照

当駅は京急電鉄ならびに関東地方の大手私鉄では最南端の駅でもある^{[注釈 1]}。

歴史

1975年（昭和50年）4月26日 - 開業^[2]。
2008年（平成20年）12月10日 - 接近メロディを導入。「岬めぐり」が採用された^[3]。
2011年（平成23年） - 駅舎が改築される。
2017年（平成29年）
- 1月13日 - 接近メロディを「城ヶ島の雨」に変更^[4]。
- 10月5日 - 「みさきまぐろきっぷ」リニューアル記念キャンペーンの一環として駅名標が「三崎マグロ駅」に掛け替えられる^[5]^[6]。当初は12月3日までの期間限定であったが、好評なため掲出期間を当面の間延長する^[7]。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ただし、地形の関係で三浦海岸側は高架、終端側は掘割である。終端側では国道134号をくぐる部分まで線路が敷設されており、その先には京急の変電所が設置されている。のりばは、東から1番線、2番線となっており、両ホームは区別なく使用される。三浦海岸駅までの区間は単線だが、複線分の用地が確保されている。

改札は1か所で、ホームへは階段及びエスカレーター、エレベーターで連絡している。

のりば

番線	路線	方向	行先
1・2	久里浜線	上り	横浜・品川方面

なお、2ドアの2100形電車で到着した場合、座席の方向転換が行われるため、乗客の降車後一旦ドアを閉めて、座席の方向転換終了後に乗車となる。

接近メロディ

2008年 12月10日から、三浦市三崎地区が舞台となっている山本コウタローとウィークエンドの楽曲「岬めぐり」をアレンジしたものを接近メロディとして使用していた^[3]^{[注釈 2]}が、城ヶ島へのアクセスが向上したことを記念して2017年 1月13日に、北原白秋が三崎滞在中に作詞した歌「城ヶ島の雨」（梁田貞作曲）をアレンジしたものに変更した^[4]。メロディはいずれもスイッチの制作で、編曲は塩塚博が手掛けた^[8]^[9]。

ホーム
ホームから三浦海岸方を望む（2005年5月）
ホームより車止めを望む（2014年9月）
三崎口駅油壺側終端　国道134号より撮影（2007年9月）
旧駅舎（2007年12月）
「三崎マグ口駅｣になった駅前の駅名標（2017年11月）
「三崎マグ口駅｣になった後の駅全景（2019年12月）

利用状況

2021年（令和3年）度の1日平均乗降人員は12,642人で^{[! 1]}、京急線全72駅中47位。

近年の1日平均乗降人員と乗車人員は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員^[10]
年度	1日平均乗降人員^[11]	1日平均乗車人員^[12]	出典
1975年（昭和50年）	^{[# 1]}8,082		^[13]
1980年（昭和55年）	^{[# 1]}13,248
1985年（昭和60年）	^{[# 1]}18,166
1986年（昭和61年）	18,625
1987年（昭和62年）	19,675
1988年（昭和63年）	20,961
1989年（平成元年）	21,798
1990年（平成02年）	^{[# 1]}22,304
1991年（平成03年）	^{[# 1]}22,500
1992年（平成04年）	^{[# 1]}22,348
1993年（平成05年）	^{[# 1]}22,116
1994年（平成06年）	^{[# 1]}22,156
1995年（平成07年）	^{[# 1]}21,803	10,947	^{[* 1]}
1996年（平成08年）	^{[# 1]}21,337
1997年（平成09年）	^{[# 1]}20,972
1998年（平成10年）	^{[# 1]}20,771	10,352	^{[* 2]}
1999年（平成11年）	^{[# 1]}20,496	10,215	^{[* 3]}
2000年（平成12年）	^{[# 1]}20,179	10,038	^{[* 3]}
2001年（平成13年）	^{[# 1]}20,180	10,048	^{[* 4]}
2002年（平成14年）	^{[# 1]}19,766	9,831	^{[* 5]}
2003年（平成15年）	^{[# 1]}19,519	9,696	^{[* 6]}
2004年（平成16年）	^{[# 1]}19,077	9,439	^{[* 7]}
2005年（平成17年）	^{[# 1]}19,131	9,470	^{[* 8]}
2006年（平成18年）	^{[# 1]}19,249	9,537	^{[* 9]}
2007年（平成19年）	^{[# 1]}19,159	9,495	^{[* 10]}
2008年（平成20年）	^{[# 1]}19,256	9,553	^{[* 11]}
2009年（平成21年）	^{[# 1]}18,958	9,401	^{[* 12]}
2010年（平成22年）	^{[# 1]}18,582	9,213	^{[* 13]}
2011年（平成23年）	^{[# 1]}18,039	8,938	^{[* 14]}
2012年（平成24年）	^{[# 1]}17,954	8,900	^{[* 15]}
2013年（平成25年）	^{[# 1]}18,265	9,053	^{[* 16]}
2014年（平成26年）	^{[# 1]}18,020	8,929	^{[* 17]}
2015年（平成27年）	^{[# 1]}18,296	9,048	^{[* 18]}
2016年（平成28年）	^{[# 1]}17,926	8,874	^{[* 19]}
2017年（平成29年）	^{[# 1]}17,854	8,844	^{[* 20]}
2018年（平成30年）	^{[# 1]}17,424	8,635	^{[* 21]}
2019年（令和元年）	^{[# 1]}16,683	8,248	^{[* 22]}
2020年（令和02年）	^{[# 1]}^{[! 2]}11,704	5,777	^{[* 23]}
2021年（令和03年）	^{[! 1]}12,642	6,238	^{[* 24]}

駅周辺

詳細は「初声村」を参照

当駅は丘陵部に位置し、標高は約32 m と京急の駅としては最も高い。周辺にはキャベツやスイカ、大根などの畑作地と雑木林が広がっているが、大規模な宅地開発も行われている。また、商業施設の開発を行う計画もある。

京急ニュータウン
三浦市役所初声出張所
- 三浦市初声市民センター
- 三浦市図書館初声分館
三浦市総合体育館（潮風アリーナ）
神奈川県農業総合研究所三浦試験場
三崎警察署三崎口駅前交番
神奈川県立三浦初声高等学校 - 三崎・初声の両校が統合されて三浦臨海高校を新設。その後、平塚農業高校の初声分校を統合し、現校名となる。なお、三崎高等学校の跡地は現在も「ロックの学園」の開催地として有名。
初声郵便局
神奈川県立三浦ふれあいの村（和田・長浜海岸）
国道134号
和田義盛旧里碑
JA三浦市本店
ベイシア三浦店

バス路線

京浜急行バスにより、三崎や油壺、横須賀市西部への路線バスが運行されている^[14]。駅前はバスターミナルとなっており、当駅を起終点とする系統も多い。路線の詳細は京浜急行バス三崎営業所と京浜急行バス衣笠営業所を参照されたい。なお、元日には初日の出観賞のため、列車と連動して城ヶ島行臨時バスが運転される。


乗り場	系統	経由	行先	備考
1	三4	引橋・油壺入口	油壺温泉
1	三14		三戸海岸	平日1本のみ
2	三5 三51 三53 三55 須6	引橋・油壺入口	三崎東岡
	三7	引橋・油壺入口	三浦市立病院	1日2本のみ
	三8	引橋・油壺入口・三崎東岡・三崎港	通り矢
	三9		城ヶ島
	三61		浜諸磯
	三26 須7	引橋・油壺入口・三崎東岡	三崎港
3	三10 三11 三24	長井・林	横須賀市民病院
	三12 三22	長井	荒崎
	三51 三52	長井・ソレイユの丘	荒崎
	三53 三54	【急行】長井	ソレイユの丘
	三55 三56	【直行】	ソレイユの丘
	三13 三21		長井
	須6 須7 須8	長井・林・衣笠十字路・横須賀中央駅	JR横須賀駅

隣の駅

京浜急行電鉄

久里浜線

□「イブニング・ウィング号」（下りのみ）・■快特・■特急

三浦海岸駅 (KK71) - 三崎口駅 (KK72)

脚注

[脚注の使い方]

注釈

^ なお、京急電鉄の最東端は羽田空港第1・第2ターミナル駅、最西端は逗子・葉山駅、最北端は泉岳寺駅（管理駅では品川駅）である。
^ 同曲は後に三浦海岸駅の接近メロディとして再び採用されたが、当駅で使用されていたものとは別のアレンジを使用している。

出典

^ “棚卸資産評価損および減損損失の計上に関するお知らせ” (PDF). 京浜急行電鉄株式会社. 2016年7月24日閲覧。
^ 「関東の私鉄に二つの新線」『交通新聞』交通協力会、1975年4月23日、2面。
^ ^a ^b 「16駅の駅メロディ採用曲が決定いたしました!」京急電鉄
^ ^a ^b “1月14日（土）～2月12日（日）利用者特典付きで実施！三崎口駅・三崎港・城ヶ島で「みうらレンタサイクル」を共同運営します。城ヶ島アクセス向上記念！三崎口駅の駅メロディも「城ヶ島の雨」に変更！”. 【KEIKYU WEB】京急電鉄オフィシャルサイト. 京浜急行電鉄. 2017年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月2日閲覧。
^ 編集部：稲葉隆司 (2017年9月28日). “京急、「みさきまぐろきっぷ」を10月5日リニューアル。対象店舗拡大”. トラベル Watch（インプレス）. 2019年9月14日閲覧。
^ 橋村季真 (2017年11月8日). “京急が三崎口を｢三崎マグロ駅｣にした理由”. 東洋経済ONLINE (東洋経済新聞社). https://toyokeizai.net/articles/-/197711 2019年9月14日閲覧。
^ 森口将之 (2019年5月30日). “一挙に6駅､駅名変更は京急の得意技だった”. 東洋経済ONLINE (東洋経済新聞社). https://toyokeizai.net/articles/-/283686?page=2 2019年9月14日閲覧。
^ 塩塚博. “テレビ、出ちゃいました。”. ☆♪☆　鉄のみゅーじしゃん　☆♪☆. 2020年4月19日閲覧。
^ “京急三崎口駅接近メロディ「城ヶ島の雨」制作”. 株式会社スイッチオフィシャルサイト. 株式会社スイッチ. 2019年10月16日閲覧。
^ 三浦市統計書 - 三浦市
^ レポート - 関東交通広告協議会
^ 神奈川県県勢要覧 - 神奈川県
^ “平成29年度版三浦市統計書”. 三浦市. 2019年9月1日閲覧。
^ 三崎口駅 | のりば案内、京浜急行バス、2022年9月3日閲覧

神奈川県県勢要覧

^ 線区別駅別乗車人員（1日平均）の推移 (PDF) - 24ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成12年度）
^ ^a ^b 神奈川県県勢要覧（平成13年度） (PDF) - 227ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成14年度） (PDF) - 225ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成15年度） (PDF) - 225ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成16年度） (PDF) - 225ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成17年度） (PDF) - 227ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成18年度） (PDF) - 227ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成19年度） (PDF) - 229ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成20年度） (PDF) - 233ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成21年度） (PDF) - 243ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成22年度） (PDF, 1.38MB) - 241ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成23年度） (PDF, 2.36MB) - 241ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成24年度） (PDF, 830KB) - 237ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成25年度） (PDF, 509KB) - 239ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成26年度） (PDF) - 241ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成27年度） (PDF, 536KB) - 241ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成28年度） (PDF, 533KB) - 249ページ
^ 神奈川県県勢要覧（平成29年度） (PDF) - 241ページ
^ “県勢要覧_2018（平成30年度版）15章運輸・通信・道路” (PDF). 神奈川県. p. 225 (2019年3月). 2023年9月15日閲覧。 - 225ページ
^ “県勢要覧2019（令和元年度版）15章運輸・通信・道路” (PDF). 神奈川県. p. 225 (2021年12月28日). 2023年9月15日閲覧。
^ “県勢要覧2020（令和2年度版）15章運輸・通信・道路” (PDF). 神奈川県. p. 225 (2022年9月30日). 2023年9月15日閲覧。
^ “県勢要覧2021（令和3年度版）15章運輸・通信・道路” (PDF). 神奈川県. p. 217 (2023年3月31日). 2023年9月15日閲覧。
^ “県勢要覧2022（令和4年度版）15章運輸・通信・道路” (PDF). 神奈川県. p. 221 (2023年4月28日). 2023年9月15日閲覧。

三浦市統計書

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t ^u ^v ^w ^x ^y ^z ^aa ^ab ^ac ^ad ^ae ^af ^ag ^ah “令和2年度版三浦市統計書【11】交通・運輸” (xls). 三浦市. 2022年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。

京急電鉄の1日平均乗降人員

^ ^a ^b ^c “京急グループ会社要覧 2022 - 2023” (PDF). 京浜急行電鉄. p. 28. 2023年8月5日閲覧。
^ “京急グループ会社要覧 2021 - 2022” (PDF). 京浜急行電鉄. p. 31. 2021年9月28日閲覧。

外部リンク

三崎口駅（各駅情報） - 京浜急行電鉄

京浜急行電鉄久里浜線
（横浜・品川・浅草・押上方面<<）堀ノ内 - 新大津 - 北久里浜 - （久里浜工場信号所） - 京急久里浜 - YRP野比 - 京急長沢 - 津久井浜 - 三浦海岸 - 三崎口