アルテュール・デ・グレーフ
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アルテュール・デ・グレーフ(Arthur De Greef, 1862年10月10日 ルーヴァン - 1940年8月29日)はベルギーのピアニスト・作曲家。
概要
11歳で地元の音楽コンクールで優勝し、その後王立ブリュッセル音楽院でイグナーツ・モシェレス門下のルイ・ブラッサンにピアノを師事し、17歳で優等で卒業。その後ヴァイマルに行き、フランツ・リストの薫陶を受け修業時代を仕上げる。ヴァイマルでの2年間の後、演奏会ピアニストとして各地で演奏旅行を行い、成功者としての道のりを歩き始める。親交を結んだエドヴァルト・グリーグからは「私がこれまで出会った中で一番の私の作品の理解者」と呼ばれ、カミーユ・サン=サーンスからも支持を得た。リストの高弟として遺した録音は近年になって再発掘され、再評価されつつある。
作品
作曲活動に着手したのは30代を迎えてからであり、セルゲイ・ラフマニノフの作風によく似た2つのピアノ協奏曲が代表作であるが、ほかに近年では2台ピアノのためのピアノソナタや、ピアノを含む室内楽曲も見直されつつある。
管弦楽曲
- ユーモレスク(1928年)
- イタリア組曲
- 管弦楽のための組曲(フランドル組曲) ト長調
- 秋の印象
- 4つのフランドル歌曲
協奏的作品
- フランドル民謡による幻想曲 作品3(1892年)
- ピアノ協奏曲第1番 ハ短調(1914年)
- ピアノ協奏曲第2番 変ロ短調(1930年)
- ソプラノと管弦楽のための5つの愛の歌
- ピアノ小協奏曲
室内楽曲
- ヴァイオリンとピアノのための4つの性格的小品(1883年頃)
- ヴァイオリンソナタ第1番 ニ長調(1896年)
- ヴァイオリンソナタ第2番 ハ長調
- ピアノ三重奏曲 ヘ長調(1935年)
ピアノ曲
- 日没
- 5つの演奏会用練習曲
- 6つの新しい演奏会用練習曲
- 2台のピアノのためのソナタ ハ短調(1928年)
- ヴァルス=カプリス(2台ピアノ)
外部リンク
- アルテュール・デ・グレーフの楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト